こんにちは、山本彩菜です。
前回のブログから2か月も空いてしまいましたが、
すっかり寒くなりましたね……!
「あと1か月でクリスマスだよ!」「もうプレゼントを決めたよ!」
と教えてくれる生徒さんたちのおかげで、
私もすっかりクリスマス気分で過ごしています🎄
10月・11月のレッスンを通して、
「ピアノ教室として子どもたちにできることは何だろう」
と考える機会がいくつかあり……
「個人レッスンの教室としてできること」について、改めて考えるようになりました。
少しずつブログで紹介させていただけたらと思います。
「ひとりの人」として向き合うこと
小学生のきょうだい2人でレッスンに来ていた生徒さんたち。
(性別・年齢の詳細は伏せさせていただきます)
ひとりがレッスンの間、もうひとりは学校の宿題をして待つ。
という形で、30分交代でレッスンを行ってきました。
しかし、下の年齢の生徒さん(以下・下の生徒さん)は静かに待つのが難しく、
上の年齢の生徒さん(以下・上の生徒さん)が「ひとりでレッスンを受けたい」と話してくれたことをきっかけに、
別々でレッスンに来てもらうようになりました。
それからは、上の生徒さんがよく話してくれるようになりました。
「行事の練習で疲れてるんだ」「宿題が多い!」といった小さな愚痴や、
「この色が大好きなんだ!」
「きょうだいの中で自分だけこうなんだよ」
「あの教科は、こうだから好きじゃないんだ」
といった自分のこと、悩み……
私は基本的に「うん、そうなんだね」と聞くだけで、
意見したり否定したりしないよう心掛けました。
家族ではないけど長く見守ってくれる大人、
家でも学校でもない、自分らしく振舞える場所として、
私がその生徒さんに提供できる安心感があるのではないかと感じました。
下の生徒さんのほうも、
自分だけを見てくれている感覚があるからか、
以前より落ち着いてレッスンに取り組めるようになりました。
その結果、教本がよく進むようになり、
家での練習にも取り組めるようになってきました。
その生徒さんたちがきょうだいで同時に来ていたときは、
下の生徒さんの安全面(立ち歩いて物にぶつかったり)が常に気になっていたな……
上の生徒さんと静かにゆっくり話す機会がなかったな……と
私自身、改めて反省することばかりでした。
保護者の方に、ひとりずつのレッスンになってからの変化をご報告したところ、
「各々のペースでレッスンを受けることがベストなら賛成です」
「先生との対話も貴重な経験になります」と温かい言葉をいただきました。
きょうだいでピアノを習う良さ・気を付けること
私自身、2歳上の姉に続いてピアノを始めました。
きょうだいで習う良さはたくさんあります。
- リラックスして通える
- 交代で自然に練習するようになる
- (下のお子さんは特に)目標や上達したときのイメージができやすい など
その反面、教室やご家庭で気を付けることも出てきます。
- 違う教則本(楽譜)を使って互いの進度がわかりにくいようにする
- きょうだいと比較せず、本人の成長を評価する
- きょうだいが互いのレベルや練習に口出しをしないよう見守る など
私は幼い頃、姉の使っている教則本の曲が羨ましくて、
姉が当時苦戦していた曲を耳コピですらすらと弾いて泣かせてしまったことがあります……
(当時の私は、姉が悲しむことなど全く想像していませんでしたが、
母の慌てた顔を見て「やっちゃいけないことなんだ」と学びました。)
まとめ
きょうだいで教室に通っている生徒さんたちにも、
そうでない生徒さんたちにも、このことを通して改めて
- ひとりの人として向き合える環境を作る
- 「あなたを見ているよ」というメッセージを伝える
ということを大切にしていきたい、と感じました。
個人レッスンの教室として何ができるか、
これからも考え続けていきたいと思います。